学校の勉強は役に立つのか

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勉強しないと後悔すると大人たちは言っていた

電検三種から少し離れますが、「学校の勉強は将来役に立つのか?」について、私見を述べたいと思います。

これは多くの人が一度は疑問に思ったことがあるでしょうが、納得がいく説明ができる大人はごく少数しかいません。
私自身は成人するまで、「納得がいく説明ができる大人」に出会いませんでした。

私事ですが、私は両親や周りの大人の勧めで、本当の希望とは違う高校に入り、全く勉強をしないで、学年で下位1パーセント以内の成績で何とか卒業しました。

ある先生が、「いま勉強しないヤツは卒業して10年くらい経ってから必ず後悔する」と言っていました。

そして高校卒業から10年経ち、私は28歳になりました。
その当時は、勤め先が中小企業でしたが役職もあり、同年代より若干収入が多く、家庭を持つこともでき、「勉強しなくても大丈夫だったしゃないか。俺はついに(意味もわからずに勉強が大事だと言っている)大人たちに勝った」と本気で思っていました。

大人たちに勝った。ところが・・・

「大人たちに勝った」と思ったわずか半年後、会社の指示により、ある民間資格を受験することになりました。
その資格は、5日間の講習のあと、講習最終日の午後に一次試験、数か月後に二次試験があるのですが、ほとんどの受験者は大卒であり、それぞれの会社の中ではエリート層の人が多く、合格率が約50パーセントというものでした。

私は講習初日から全く内容に付いていけませんでした。
対数メモリ、log(ログ)、Σ(シグマ)、何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。

講師の人も、「数学的なことはわかっている前提で進めるので、いちいち説明しません」と言っており、周りの人全員が秀才に見え、この秀才達の中で半分しか受からないならば、自分は確実に無理だろう、という印象でした。

しかも会社に高額な講習・試験料を払ってもらっている手前、試験に落ちるわけにもいきません。
私は、講習初日で顔を真っ青にして帰ってきました。

勉強の大切さ

幸い、関数電卓を使用できる試験のため、数学的な意味はわからなくても電卓に数字を打ち込む方法を必死で覚えて何とか解答を導き出すレベルまでいきました。
二次試験の直前期は、空き時間を見つけては見栄も外聞も捨てて勉強しました。

そして二次試験の当日を迎え、いままで出したことが無いくらいの本気を出して試験に臨み、プレッシャーのあまりに試験後に発熱して2日間寝込みました。

後日に合否の結果が出て、何とか合格できたものの、この時初めて勉強の大切さが身に染みてわかりました。
高校で習う数学などは、余程の研究職にでも就かない限りは100パーセント使うはずはないと思っていたので、社会人になってから学校の勉強を実際に使うことに、勉強そのものに対する私の考えを180度変えるほどの衝撃を受けました。


人生には、いつどのようなチャンスが回ってくるかわかりませんが、勉強をしていなければチャンスを活かせないで終わると、つくづく思いました。


この体験が、ゆくゆくは電検三種に挑戦するきっかけになっています。

電検三種では、一部ですが高校の数学と物理の内容が必要です。

詳しくは 電検三種の勉強方法について で述べています。